DLP API を使用して機密データを秘匿化する
概要
このラボでは、Cloud Data Loss Prevention API(DLP API)を設定し、API を使用して文字列データに含まれる機密情報を検査します。DLP API は、機密データを適切に把握して管理するうえで役立ちます。
DLP API では、機密データの要素(クレジット カード番号、氏名、社会保障番号、米国および一部の国の身分証明書番号、電話番号、Google Cloud 認証情報など)を、高速かつスケーラブルに分類して秘匿化できます。
目標
このラボでは、次の方法について学びます。
- DLP API を有効にする
- Node JS DLP API とサンプルをインストールする
- 文字列データに含まれる機密データを検査する
- 文字列データや画像に含まれる機密データを秘匿化する
設定と要件
各ラボでは、新しい Google Cloud プロジェクトとリソースセットを一定時間無料で利用できます。
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Qwiklabs にシークレット ウィンドウでログインします。
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ラボのアクセス時間(例:
1:15:00
)に注意し、時間内に完了できるようにしてください。
一時停止機能はありません。必要な場合はやり直せますが、最初からになります。 -
準備ができたら、[ラボを開始] をクリックします。
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ラボの認証情報(ユーザー名とパスワード)をメモしておきます。この情報は、Google Cloud Console にログインする際に使用します。
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[Google Console を開く] をクリックします。
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[別のアカウントを使用] をクリックし、このラボの認証情報をコピーしてプロンプトに貼り付けます。
他の認証情報を使用すると、エラーが発生したり、料金の請求が発生したりします。 -
利用規約に同意し、再設定用のリソースページをスキップします。
タスク 1. DLP API を有効にする
このタスクでは、[API とサービス] で DLP API を有効にします。
- ナビゲーション メニュー > [API とサービス] の順に移動します。
- [API とサービスの有効化] ボタンをクリックします。
- [API とサービスを検索] で「
DLP
」と入力し、[Cloud Data Loss Prevention(DLP)API] のタイトルをクリックします。
- [有効にする] ボタンをクリックし、DLP API を有効にします。 API がすでに有効になっている場合は、[管理] ボタンが表示され、[API が有効です] というメッセージが表示されます。その場合は何もする必要はありません。
タスク 2. DLP API と Node JS のサンプルをインストールする
このタスクでは、Node JS DLP API とサンプルをダウンロードして、必要な依存関係をインストールします。
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Google Cloud コンソールのタイトルバーで、「Cloud Shell をアクティブにする」アイコン()をクリックして Cloud Shell を開きます。画面の指示に従って [続行] をクリックします。しばらくすると、ブラウザ ウィンドウの下部にターミナルが表示されます。
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次のコマンドを実行して環境変数
GCLOUD_PROJECT
を作成し、これをプロジェクト ID に設定します。
- Cloud Shell で次のコマンドを実行して、Node JS DLP API とサンプルをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、nodejs-docs-samples/dlp ディレクトリに移動します。
このフォルダには、複数の Node JS DLP サンプル プログラムがあります。これらのプログラムを実行する前に、依存関係をインストールする必要があります。
- 次のコマンドを実行して、必要な依存関係をインストールします。
タスク 3. 機密データの検査と秘匿化
このタスクでは、文字列に含まれる機密情報を検査してマスキングします。また、DLP API を使用して画像内の機密データを秘匿化します。
文字列に含まれる機密情報を検査する
- Cloud Shell で次のコマンドを実行します(プロンプトが表示されたら、[承認] をクリックします)。
次の出力が表示されます。
出力:
この結果は、検出されたセンシティブ データ、情報のタイプ、そして API がどの程度確実にその情報タイプを特定したかを示しています。
- Cloud Shell で、次のコマンドを実行します。
次の出力が表示されます。
出力:
-
inspectString.js プログラムに、さまざまな値を入力して試してみてください。たとえば、「
1234-5678-9876-5432
」や「123-45-6789
」などの値を渡してみます。
文字列に含まれる機密情報をマスキングする
- Cloud Shell で、次のコマンドを実行します。
次の出力が表示されます。
出力:
画像内の機密情報を秘匿化する
ここでは、DLP API を使用して、画像内の機密情報を秘匿化します。
- 下の画像を右クリックして、[名前を付けて画像を保存]を選択してください。パソコンでローカルに
dlp-input.png
として保存します。
- ターミナルの上部にあるバーで、右上にある [さらに表示] アイコン(縦に並んだ 3 つの点のアイコン)をクリックし、[アップロード] を選択します。
[アップロード] をクリックできない(グレー表示されている)場合は、[再起動] をクリックします。Cloud Shell 環境を再起動すると、[アップロード] のリンクが有効になります。
ラボの次のステップを開始する前に、次のコマンドを実行します。
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[ファイル選択] をクリックし、ダウンロード済みの dlp-input.png 画像ファイルを選択して、Cloud Shell に [アップロード] します。
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Cloud Shell から [エディタを開く] をクリックすると、ファイル ブラウザを備えた Cloud Shell コードエディタが起動します。
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Cloud Shell コードエディタの左側に、dlp-input.png ファイルが表示されます。
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dlp-input.png ファイルをクリックして画像を表示し、ファイルがアップロードされたことを確認します。
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Cloud Shell で [ターミナルを開く] をクリックすると、ターミナル ウィンドウに戻ります。
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ターミナルで次のコマンドを実行し、画像に含まれるメールアドレスの値を秘匿化します。
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[エディタを開く] をクリックします。
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Cloud Shell コードエディタの左側で、dlp-redacted.png ファイルをクリックします。
ドメイン名が秘匿化された画像が表示されます。
redact API の呼び出し時に、秘匿化する infoType として EMAIL_ADDRESS
を指定しました。画像を見ると、メールアドレスが非表示になっていることがわかります。
お疲れさまでした
このラボでは次の作業を行いました。
- DLP API を有効にする
- Node JS DLP API とサンプルをインストールする
- 文字列データに含まれる機密データを検査する
- 文字列データや画像に含まれる機密データを秘匿化する
ラボを終了する
ラボが完了したら、[ラボを終了] をクリックします。ラボで使用したリソースが Google Cloud Skills Boost から削除され、アカウントの情報も消去されます。
ラボの評価を求めるダイアログが表示されたら、星の数を選択してコメントを入力し、[送信] をクリックします。
星の数は、それぞれ次の評価を表します。
- 星 1 つ = 非常に不満
- 星 2 つ = 不満
- 星 3 つ = どちらともいえない
- 星 4 つ = 満足
- 星 5 つ = 非常に満足
フィードバックを送信しない場合は、ダイアログ ボックスを閉じてください。
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